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トフのモノローグ '03 2月20日(木) デラックスコンサートシリーズ vol.32 大友良英プレゼンツ山内桂 in Tokyo 西麻布super deluxeにて 1. Filament:Sachiko M(sinewaves,contact microphones)+大友良英(turntable)/ 2. 山内桂ソロ(sax)/ 3. 山内桂(sax)+大蔵雅彦(alto sax,bass clarinet)+宇波拓(electronics)+大友良英 (turntable,electronics,guitar) さて、話は夜のスーパーデラックスへ。最初はお久しぶりのフィラメント。ツーとい う持続音 はコンタクトマイクの音か?それにところどころ大友さんとのノイズの応酬が入ると いう感じ でした。大友さんから山内さんの紹介があって、山内さんのソロ。アルトとソプラノ をやりま した。最後の4人での共演は、大友さんやっぱり上手いなあと思いました。デレク・ ベイリー 的なアコースティック・ギターの響きと、ターンテーブルとエレクトロニクスのノイ ズでセンス 良く綺麗に音を組み立てているといった感じでした。今日は自分なりにやっているこ とが良 く見えるような気がしました。大蔵さんのブカブカという音も印象的。山内さんは割 と控え目 だったでしょうか。宇波さんは、ラップトップの他に小道具を使って細かい音を出し ていまし た。金属をすり合わせて出る音。観てて面白かったのは、何枚かのコインが自動的に ちょ っと浮き上がってカチャンと落ちるところ。これ以上は説明できないなあ。このとこ ろどんど ん大人っぽくなって成長著しい宇波さんです。 最後に山内さんと少しお話をする機会がありました。今日のような演奏は、今までや ろうと 思ってもやる場所がなかったとのこと。場所と聴衆がいればこういう音楽がやれる、 即興は 聴衆と共にある、聴衆が創っていくといったような話になりました。山内さんの本当 の活動は これからだと思います。7日そして今日の演奏を聴いてまがりなりにも私が好感を抱 いたの は、上手く言えないのですが、聴衆の存在ということも含めて音を聴くということ、 音を聴く存 在がいるということをしっかりと頭に入れている姿勢が感じられたからなのかもしれ ません。 '03 9月27日(土) 山内桂(sax)+千野秀一(p) 新宿Pit-Innにて(昼の部) 山内さんは、2月に観て以来2度目の方。最初は、まだよく分からないという感じもし ましたが、 今日はよく分かると思いました。とてもいいサックスで、こういう風に聴いていて感 動するとい うのも久しぶりだと思いました。音が表面的、小手先ではなくて、深い深ーいところ から湧き 上がってくるような感じがして、その深い深ーいところから湧き上がってくる響き は、とてもい い響きだなと思いました。独創性も十分に感じられました。演奏の方は結構長くて、 前半が 50分くらいぶっ続けで、後半は2曲、やはり全体で50分くらいだったでしょうか、力 量がないと このくらい長い演奏はできないだろうなと思いました。 山内さんは、中央の音楽シーンから離れた場所で自分の音楽を磨いてきたそうで、現 在も大 分在住だそうです。そちらには音楽シーンらしきものは殆ど無いらしいのですが、今 日のよう な演奏を聴くと、私などは、そもそも音楽シーンというのは一体何を指しているのか といった疑 問が湧いてきたりします。音楽のトレンド?先端ミュージック?皆が皆同じようなこ とをやって いること?だとしたら、シーンなどという言い方は、何も指していない実体のない漠 然としたも のに過ぎなくて、音楽というのは実に個的なもので、実際には一人一人が違った個人 としての 表現をやっているのがこういう音楽の世界だと思ったりします。よしんば、シーンと 名付ける何 かが存在するとして、例えば東京にはそれがあって、地方にはそれが無いにしても。 さて、今日は自分の失敗談を一つ。今日は、たまたま承諾を得ないで黙って録音して しまって ひじょーにまずかったという感じでした。そういう気は全く無いのですが、録音物を 売って商売 にすると思う人も中にはいるのだなと思いました。自分に非があるとはいえ、すっか りめげてし まった私でした。 *http://homepage2.nifty.com/tofu-tokiwa/ より / TOP / CONCERT SCHEDULE / ANOTHER SCHEDULE / BLOG / MUSIC & CD / PROFILE / REVIEWS / PHOTO / MOUNTAIN / AQUA / LINK / HOME / Salmo Fishing Association © Katsura Yamauchi 2003 |